Bangladesh 海外居住者福祉厚生・海外雇用省、アフマド大臣インタビューインタビュー

スキルある人材送り出したい

昨年1月に日本政府との間で「技能実習生」に関する協力覚書、今年8月には新たな在留資格「特定技能」に関する協力覚書を結び、日本への人材送り出しに期待が高まるバングラデシュ。このほど来日し、公益財団法人国際人材育成機構(アイム・ジャパン)のセミナーに出席したバングラデシュ海外居住者福祉厚生・海外雇用省のイムラン・アフマド大臣が、インタビューに応じた。
【毎日アジアビジネス研究所】

人材大国バングラデシュ

人口1億6000万人のバングラデシュは、アジアでも最も若い国の一国。豊富な労働人口を背景に、中東の湾岸諸国を中心とした各国への出稼ぎが盛んで、1000万人近い海外出稼ぎ労働者からの送金が国内総生産(GDP)の1割を占める「人材派遣大国」でもある。

「海外居住者福祉厚生・海外雇用省」は、海外への人材送り出しや出国前の職業訓練、また、海外に居住する労働者の福利厚生を図る同国の政府機関。アフマド海外雇用相は「我が国では毎年、学校を卒業した200万人が労働マーケットに参入してくる。すでに中国へは多くを送っているが、日本へも100人を送り出して欲しいと言われれば100人、1000人をと言われれば1000人と、必要とされる人材を送り出すことができる」と、豊富な労働力を背景にした日本への人材送り出しに強い意欲を示した。

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インタビューに答えるアフマド・バングラ
デシュ海外居住者福祉厚生・海外雇用相
=西尾英之撮影

介護人材、最優先で

日本へアフマド氏は、「未熟練労働者ではなく、訓練を受けたスキルのある労働力を送り出す」と強調。高齢化に伴い日本国内で需要の強い介護人材について「介護分野での需要は日本だけではなく他の国からもあるが、日本への送り出しは最優先で対応する。我が国にとっても介護人材は新たな分野で、国内で養成に取り組みスキルのある人材を送りたい」と語った。

また、IT人材については「我が国には多くの教育機関があり多数のIT人材を生み出している」と、日本でのバングラデシュ人IT人材の活用に期待を示した。

IT「宮崎モデル」拡大も

同席したラバブ・ファティマ駐日バングラデシュ大使は、バングラデシュ国内でJICAによる訓練を受けたIT人材を宮崎大学、宮崎市、地元IT企業の産官学が協調して受け入れる「宮崎モデル」を紹介。大使は「大きな成果を挙げており、今後『宮崎モデル』を他の県にも拡大していきたい。また、同様のスキームが富士通総研との間でも導入され、多くのバングラデシュIT人材が日本で活躍することが期待されている」と語った。