表紙 毎日アジアビジネスレポート1月号表紙をクリックするとPDF版をダウンロードできます。閲覧には、会員向けにお知らせしたパスワードが必要です。

トップストーリー:越境Eコマース その巨大な可能性

オンラインで商品やサービスを売買するEコマース(EC、電子商取引)。アジアでは近年、消費市場の拡大やインターネット、スマートフォンの普及で、EC市場が驚くべきスピードで急成長している。国内の市場縮小に苦しむ日本企業にとって、海外のECで商品を販売する「越境(クロスボーダー)EC」を活用すれば、現地法人設立に比べ、海外進出と販路拡大に容易に挑戦することができる。桁外れに巨大化した中国ECと、それを追うインドEC市場への参入について聞いた。【毎日アジアビジネス研究所】

column_chingen_1912_05
史上最高の流通総額を記録した今年の天猫ダブルイレブン で、あいさつするグループのネット通販部門のトップを務め る蒋凡氏=アリババジャパン提供

中国商務部(省)電子商務・情報化局が2019年に発表した「中国電子商取引レポート」によると、18年の中国のEコマース(EC)の取引規模は31 兆6300億元(約500兆円)=次ページ・グラフ1参照=と、日本の15年の国内総生産(GDP)に相当する膨大な金額に上った。もちろん一国では世界一の規模。「オンライン小売り」は同年9兆元(約140兆円)を超え、前年比23・9%増=同・グラフ2参照。ここ数年では比較的低い伸び率となったが、それでも急速な成長を維持した。中国のEコマースは急速に拡大し海外企業にも開放され、とりわけ日本企業に巨大なビジネスチャンスをもたらしている。
【経済ジャーナリスト・陳言】

中国小売りの6割占めるEC 農村部に拡大へ

世界最大のオンライン市場を支える中国ECの就業人員は約4700万人。巨大な規模の就業者は高い技術革新と市場開拓の能力を持ち、驚くべきスピードで新しい製品を生み出し、新商品を中国全国津々浦々に売りさばく。18年にはECでのBtoC小売額は中国全国の小売総額の62・8%に達し、中国の消費者市場は、基本的に人力からデジタル化、電子化のプロセスを実現している。

続きは会員専用です