ginza2日本でシクロ・リムジン事業に挑戦

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ベトナム女性のマイ・ホアイジャンさん(32)=写真=は日本を拠点にベトナムの自転車タクシー「シクロ」を活用した事業に挑戦している。昨年、「RAROMA」(東京・八丁堀)を設立した。ベトナムの街で見かけるシクロを日本で展開する逆転の発想、「シクロ・リムジン」と名付けて高級感を売り出しているところが面白い。

シクロ(フランス語でcyclo)はおおよそ縦2・5メートル、幅1メートル、高さ1・5メートル、前2輪・後1輪のいわゆる人力自転車だ。今は主に観光用であるが、1940年ごろに当時の宗主国フランスからベトナムに入って来たころは貴族らの高貴な乗り物だったという。

RAROMAの創業の理念は「国と国の架け橋をつくり、社会と社会をつなぎ、人と人を結ぶ」。マイさんは「日本は『おもてなし文化』の国です。その精神を取り入れ、シクロ本体のボディの高級感をまとって、映画のように現代の日本の街を走り抜けることを考えたらワクワクしてきました」と起業の思いを語る。

マイさんはベトナム中部の古都、フエの出身だ。母親が日本語を習っていた影響で日本への関心を持ち、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)に留学した。大学で知り合った上海出身の中国人の夫(34)、長男(8)の3人家族。ベトナム人と中国人のカップルが東京で暮らし、日本でビジネスチャンスを見出そうとするところに、21世紀のアジアの混沌(カオス)を感じる。

シクロ・リムジン事業の一つが東京・銀座周辺を案内する観光ツアー=写真=だ。高級感たっぷりのシクロを演出をするのにぴったりの「銀幕の舞台」である。

RAROMAの事務所には5台のシクロがある。マイさんは、2020年の東京五輪・パラリンピックで世界から注目を集める東京の街をシクロ・リムジンが疾走する光景を夢見ている。

(Mainichi  Asia Business Institute:  毎日アジアビジネス研究所・清宮克良)

RAROMA 

http://www.raroma.co.jp