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◆ スーチー政権が政策決定で「機能不全」に陥る理由
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工藤年博=政策研究大学院大学教授(2017/12/11配信) ミャンマーでアウン
サンスーチー氏が国家顧問に就任(2016年4月)し、政権のかじ取りを始
めて1年半余りが経過した。しかし、テインセイン前政権に比べても、政策決
定のプロセスがよく見えないばかりか、国家的な政策もほとんど打ち出せずに
いる。スーチー政権がなぜ、そうした「機能不全」に陥るのか??。(2017
年10月29日の当研究所主催「ミャンマーセミナー」・パネルディスカッシ
ョンでの発言を加筆修正)
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◆ ミャンマー経済が「停滞」を脱却する処方箋
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山岡寛和=ジェトロ・ヤンゴン事務所長(2017/12/11日配信) ミャンマー経
済の成長への潜在力は極めて高い。しかし、アウンサンスーチー政権になって
外国の直接投資は順調に伸びているものの、経済活動は停滞気味だ。この停滞
感を脱却するには何が必要なのか。一つは、認可された投資を着実に事業化し
、ミャンマー投資への信頼度を高めることである。(2017年10月29日
の当研究所主催「ミャンマーセミナー」・パネルディスカッションでの発言に
加筆修正)
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◆ スーチー政権が抱えるリスク要因とナショナリズム
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中西嘉宏=京都大学准教授・ヤンゴン大学客員教授(2017/12/11配信) ミャ
ンマーのアウンサンスーチー政権をめぐるリスク要因を考える時、政権と国軍
の関係がどうなっているのかを、まずは踏まえておく必要がある。その上で、
軍事クーデターやテロの可能性、ナショナリズムの行方やロヒンギャ(ベンガ
ル系イスラム教徒)問題の今後について考えたい。(2017年10月29日
の当研究所主催「ミャンマーセミナー」・パネルディスカッションでの発言を
加筆修正)

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◆ 「点」の情報を「面」にする熟達の分析に期待する
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樋口建史=駐ミャンマー日本大使(2017/12/11配信) 2017年10月29
日、毎日アジアビジネス研究所がミャンマー最大都市ヤンゴンで開催した「ア
ジアフォーラム ミャンマーセミナー」(駐ミャンマー日本大使館後援)で、
異色の警視総監出身である樋口建史大使が挨拶した。「情報」の重要性を実感
してきた大使は、「点」の情報を確度の高い「面」の分析としていかに昇華さ
せることができるか、その難しさと専門性、有用性を強調した。
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◆ 船頭なき対ミャンマー政策 米国のミャンマー人脈 政府編
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及川正也=毎日新聞論説委員・外交安全保障政治担当(2017/12/11配信) オ
バマ米前政権のアジア政策を象徴した「ピボット」(Pivot=軸足移動)は、欧
州や中東に偏重していた米国の外交政策を軌道修正する試みだった。2011
年11月に発表されたこの方針は「リバランス」(再均衡)と呼ばれたが、そ
の狙いはアメリカ外交を「バランス化」させることだった。ピボット立案者の
一人で、ヒラリー・クリントン国務長官の下で東アジア・太平洋担当の国務次
官補を務めたカート・キャンベル氏が自著「THE PIVOT アメリカのアジア・シ
フト」の中で、クリントン外交の成果の筆頭にミャンマーとの国交正常化を挙
げている。そのピボット表明から6年。対ミャンマー政策はどう変わってきた
のか。
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