コロナ感染拡大が懸念される大型連休:ソウル・渋江千春

a]çt@–{ŽÐˆõ@ƒƒEƒ‹Žx‹Ç@m‹LŽÒ‚̖ځn韓国では8月中旬から、ソウルを含む首都圏を中心に新型コロナウイルスの再流行が始まった。感染爆発には至っていないものの、流行が終息しないうちに9月末からの大型連休を迎えることになりそうだ。

旧暦で8月15日の「チュソク(秋夕)」を含むこの連休は、日本で言うお盆にあたる。チュソク当日には、親戚一同が集まって、先祖の霊を迎える儀式「チャレ(茶礼)」を行う習わしがある。韓国では旧正月よりも重視されており、帰省ラッシュは「チュソク大移動」と呼ばれるほどだ。例年ならば列車も高速道路も大混雑、大渋滞となる。

政府はこの連休が新たな感染拡大の火種になるのではと警戒を強める。連休を約3週間後に控えた時点ですでに連休を「特別防疫期間」とする方針を示して規制強化を示唆、国民に対して帰省を自粛するよう勧告した。地方自治体も政府と歩調を合わせる。ある自治体は、墓掃除を業者に任せた場合の費用の一部を補助したり、高齢者が遠方の家族とビデオ通話ができたりするよう支援する対策を発表した。

韓国高速鉄道(KTX)などを運行する韓国鉄道公社は、窓際の席に限って連休前後の予約を受け付けた。9月9日現在で約47万席の予約があり、昨年に比べれば約55%の水準だが、座席数自体が約半数になっているため連休初日や最終日の主要路線は売り切れが多い。釜山出身の20代女性は例年通り親戚が集まると聞き、一般の予約が始まった8日朝に携帯アプリで予約をしたが、すでに連休初日の席はなく、仕方なく前日29日の乗車券を予約した。政府は昨年まで無料にしていた高速道路の通行料を今年は徴収すると発表して、車での移動も抑制しようと躍起だ。一部のメディアでは「帰郷自粛、政府が具体的な指針を速やかに出すべき」(ソウル新聞社説)との意見も出る。

MERS(中東呼吸器症候群)の記憶が新しい韓国では、大多数の国民は今のところ政府の防疫措置に協力的だ。爆発的な感染拡大を起こしていない大きな理由の一つだが、自粛疲れも蓄積している。韓国国民はこの大型連休をどう過ごすのか。日本ではすでにお盆は過ぎたが、年末年始対策に参考になるのではと、注目している。(2020年10月、ソウル支局