批判殺到するSNSのステマ問題:ソウル・渋江千春

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もともと食べることが大好きな私は、仕事に疲れて家に帰ると、動画投稿サイト「ユーチューブ」をよく開く。韓国で「モッパン」と呼ばれるジャンルの動画を見るのだ。食事風景をひたすら撮った動画だが、気持ちいい食べっぷりを見ているだけで、なぜか胸がすかっとするから不思議だ。

最近、動画の一覧に謝罪文が混じるようになった。こんな具合だ。「私のモッパンを見てくださった皆さんにとても大きな失望と傷を与えてしまいました。心からおわびします」

韓国では8月に入り、有名ユーチューバーが次々と謝罪に追い込まれている。韓国では「裏広告」、日本では「ステマ」と呼ばれる問題でだ。一部のユーチューバーが、実際は広告料をもらったり商品の提供を受けていたりしていることを隠していたことが明らかになり、怒った視聴者から批判が殺到したのだ。

問題の程度はさまざま。商品を自分で買ったとうそをついていた場合もあれば、広告であることに言及していなかったり、説明が不足していたりする場合もある。私がチャンネル登録していたユーチューバーは、口頭では協賛を受けたと言及していたという。ただ、協賛と広告などの区別を知らず、動画への表記も十分でなかったとして冒頭のように謝罪。反省を示すため、社会福祉法人へ1000万ウォン(約90万円)を寄付した。コメントを見てみたところ、大部分が復帰を望み、応援する内容で少しほっとした。

裏広告問題にからみ、韓国の公正取引委員会は今年6月、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)での広告や協賛の表示基準を厳格化する方針を発表していた。9月からは、新しい基準を定めた改正指針が施行される。旧来のメディアを超える影響力を持つSNSに規制は必要だし、利用にあたってはより厳しい倫理感が求められる。ただ、過度な批判や非難はいったい、誰のためだろうか。ネット上でエスカレートする誹謗中傷と同じ問題点を感じる。

謝罪文を上げたユーチューバーの多くは、その後新しい動画の公開を控えたままだ。新型コロナウイルスの影響で日常生活に制限がかかる中、密かな楽しみがまた一つ減った。(2020年9月、ソウル支局)