コロナ後の日台関係にみる希望:台北・福岡静哉

•Ÿ‰ªÃÆ@–{ŽÐˆõ@­Ž¡•”@m‹LŽÒ‚̖ځn新型コロナウイルスは猛威を振るい、世界中で多くの市民が命を落としている。その打撃は計り知れず、多くの人が職を失った。悲しみの中から「コロナ後」に向けた明るい話題を見つけることはできないだろうか。台北で取材を続けていて希望を感じるのは、コロナ後の新たな日台関係だ。

台湾で「日本」の存在感は大きい。日本チェーンの飲食店が建ち並び、家電製品や車も日本製があふれる。だが日本での「台湾熱」は2000年代ごろまで、さほど広がっていなかった。李世暉・政治大教授は「2001~06年に京都大で学んだが、台湾の場所を知らない京大生に会って驚いた」と振り返る。こうした逸話はよく耳にする。

大きな転機は11年だった。3月の東日本大震災で台湾から200億円以上の義援金が送られ、多くの日本人が感謝の涙を流した。これを機に、地震や災害の度に互いに支え合う関係が生まれた。11月には航空便の規制を大幅に緩和する「日台オープンスカイ協定」が締結され、地方航路が急増。日台の就航便は11年の週270便から19年は600便以上に増
えた。日台の観光客数は10年に計245万人だったが、19年には計705万人へと3倍近くになった。

だが日本に行く台湾人489万人に対し、台湾に行く日本人は216万人。日本の人口が台湾の約5倍であることも踏まえると、その差は歴然だ。このため「日台関係は台湾側の片思い」(台湾当局者)との嘆きを聞くこともある。

だが今回、台湾がコロナの感染拡大を封じ込めたことで、日本で台湾への関心がひときわ高まっていると感じる。特にコロナ対策本部長の陳時中・衛生福利相(衛生相)やデジタル担当相の唐鳳(オードリー・タン)氏といった有能な閣僚が活躍している様子から、インターネット上には「日本にも台湾のような優秀な閣僚がほしい」という声があふれるほどだ。また台湾から200万枚のマスクが贈られ「日本が困難にある時、まず助けてくれるのは台湾」との好印象がさらに広がり、日台の絆はさらに深まった。コロナが終息し、日台の航空便が再開すれば、これまで以上に多くの日本人が台湾を訪れ、「両思い」の関係に近づくに違いない。(2020年7月、台北支局