危機に浮かぶ「闇と光」:ロサンゼルス 福永方人

一方で、理想主義に基づく「復元力」も目の当たりにした。社会変革という本来の目的を果たすため、デモは次第に平和的なものに軌道修正された。略奪を止めようと店の前に腕を広げて立ちはだかる若者も現れた。ロサンゼルスのデモで出会った中南米系の男性(28)は「多くの人に共感を広げるために、平和的で誰もが自由に参加できるデモを続けていくことが大切だ」と話した。
デモが歴史的な規模になった要因は、格差社会にあえぐ白人ら黒人以外の人種も巻き込んだことが大きい。怒りのうねりが米国にどんな変化をもたらすのか。大統領選への影響も含め注視していきたい。(2020年7月、ロサンゼルス支局)

若者ら=米西部ロサンゼルスで6月2日、福永方人撮影
コメントを投稿するにはログインしてください。