犬も登場した米上院公聴会:ワシントン 古本陽荘

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新型コロナウイルスへの対応を政府にただす米連邦議会上院での公聴会が5月12日に開かれた。ただ、ホワイトハウスではペンス副大統領の報道官らスタッフ数人に感染者が出て、公聴会に出席を求められた国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長(医師)ら公衆衛生担当の政権幹部4人は感染者と接触したとして、14日間の自主隔離中。加えて、出席を求めた上院の担当委員会の委員長のアレキサンダー上院議員(共和党)もスタッフの感染が確認され、南部テネシー州の自宅にこもっていた。

結局、テレワーク型公聴会を開催することになった。司会役のアレキサンダー委員長は自宅から議事進行。23人いる委員のうち約半数が委員会室、残り半数が自宅からのリモート参加となった。委員会室
にいる議員は通常より席の間隔を広く取った。マスクやスカーフで口を覆った議員が多かったが、発言
時にはマスクを外した。

ネット回線は特別に用意されたものではなかった模様で、時々凍り付くなど、トラブルがなかったわけではない。ただ、もう2カ月程度、テレワーク状態が続いている米国民も多く、画質などに関する苦情はあまりなかったようだ。それよりも、注目を集めたのは、犬の鳴き声だった。ファウチ氏が証言しているさなかに、どこからともなく「ワン、ワン」という声が聞こえ、ファウチ氏の目が一瞬泳いだように見えた。

「犯人」はどうやらアレキサンダー氏の愛犬ルーファスだったようだ。アレキサンダー氏が発言する際、後ろに見える暖炉の前で毛布の上に寝ている姿が確認できた。ほとんど寝たままだが、何度か顔を上げたり、毛布からいなくなったりした。

アレキサンダー氏がテレビのインタビューに自宅で応じた際、ルーファスが同じ位置でテレビに映ったことがあった。公聴会への登場も意図的だった可能性がある。緊張を緩めるための演出だとしたら、高等戦術だ。ただ、79歳のアレキサンダー氏は今秋の上院選には立候補せず引退する。ルーファスの公聴会登場は、ひょっとするとただの思い出作りだったかもしれない。(2020年6月 北米総局