水面下で今後進む次期総統選レース:台北 福岡静哉
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1月11日の台湾総統選は民進党の蔡英文総統(63)が歴代最多得票で再選され、引き続き台湾の舵取りを担う。台湾総統は2期までとの決まりがあり、水面下では2024年総統選に向けたレースが進むことになる。与党・民進党で最有力候補とされるのは5月に副総統に就任する頼清徳氏(60)。立法委員(国会議員)を経て6大都市の台南市で市長を経験。行政院長(首相)も務め、キャリアは十分だ。行政院長時代に「台湾独立のために働く」と公言しており、中国にとっては最も総統になってほしくない政治家と言える。

鄭文燦・桃園市長(52)も有力だ。最大野党・国民党の地盤が強い桃園市で14年、市長選に出馬。前評判を覆して国民党現職を破った。手堅い市政運営が評価されて高い支持率を維持し、民進党が22県・市で6勝と惨敗した18年統一地方選でも再選を果たした。日米など海外での人脈作りにも励んでおり「次」を狙える逸材とされる。50代では他に林佳竜・交通部長(国土交通相に相当)、陳其邁・行政院副院長(副首相に相当)も実力者だが、18年にそれぞれ台中市、高雄市の市長選で敗れ、党内レースでは一歩遅れを取った形だ。

対中融和路線の国民党は人材難に苦しむ。韓国瑜・高雄市長(62)は今も熱烈な支持層を擁するが、20年総統選で大差で敗れたため、再挑戦のハードルは高い。党主席も務めた朱立倫・前新北市長(58)は有力候補の1人だが、16年総統選で蔡氏に惨敗した過去がある。20年総統選でも予備選で韓氏に大敗した。次世代の有力者には江啓臣・立法委員(47)や蒋介石元総統のひ孫、蒋万安・立法委員(41)らがいるが、政治家としてのキャリアが浅く、党内では「時期尚早」との意見が強い。

2大政党以外では、新党「台湾民衆党」を率いる柯文哲・台北市長(60)が24年総統選に意欲を示す。民衆党は1月の立法委員選で5議席を獲得し、第3党となった。柯氏は22年12月に台北市長の任期満了を迎え、その後の動向が注目される。20年総統選の国民党予備選で敗れた鴻海精密工業の郭台銘・前会長(69)も総統選への意欲を捨てていないとされる。

台湾政治は変化が激しい。20年総統選の韓氏のような想定外の候補が現れる可能性もある。(2020年3月 台北支局)

頼清徳・前行政院長
頼清徳・前行政院長
鄭文燦・桃園市長
鄭文燦・桃園市長
朱立倫・前新北市長
朱立倫・前新北市長
柯文哲・台北市長
柯文哲・台北市長