真相はいつ明らかになるか ワシントン・古本陽荘

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アマゾンの電子書籍サービスに予約注文した本がある。米国防総省でマティス元国防長官のスピーチライター兼コミュニケーション部長を務めた元海軍幹部のガイ・スノッドグラス氏の「ホールディング・ザ・ライン」という本だ。

刺激的な宣伝文句に興味が湧いた。「マティス氏がホワイトハウスからではなく、トランプ氏のツイッターで重要な政策決定を知った時にどう反応したか」、「問題のある政策でマティス氏がいかに大統領に従わないよう時間を稼いだか」などが書かれているとうたっていたからだ。

マティス氏自身も最近、「コールサイン・ケイオス」という本を出版したが、多くの人が期待したような暴露本ではなかった。40年にわたる自身の軍経験、特にイラクとアフガニスタンの二つの戦争に重点を置いた本だ。同盟重視の必要性やワシントンの政治の分断がいかに国益を損なうものであるかなど批判的な内容もあるが、大統領を直接批判するようなものではない。

だからこそ、マティス氏の立ち居振る舞いを近くで見ていたスノッドグラス氏の本が注目された。ところが、この本は予定されていた10月29日には出版されそうにない。ひょっとすると世に出ることはないかもしれない。国防総省が出版の許可を出さないためだ。スノッドグラス氏は8月29日、不許可は不当だとして国防総省を提訴した。

米政府に勤務した関係者が本を出版する際、機密情報が含まれていないか確認するために原稿を政府に提出するのは一般的な手続きだ。ところが、スノッドグラス氏の場合、6月に「機密情報は含まれていない」と通告された。そのうえで、国防総省の会議室における会話は引用できないという理由で「審査継続中」になり、そのまま棚上げされたのだ。おそらく、会話の内容が、トランプ氏との関係を端的に示すものなのだろう。マティス氏も個人的会話を暴露することには否定的な考えを示したという。

トランプ政権の中で何が起きているのかは、米国人にとっては大きな関心事だ。大統領選の判断材料になるような内容が含まれているなら、来年11月の大統領選前にこの本が出版されることが望ましい。(北米総局 2019年10月)