アプリで個別訪問 ロサンゼルス・長野宏美

 

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米国では11月の中間選挙に向け、ボランティアが活発に動いている。代表的な活動は有権者の自宅を回る戸別訪問だ。10月初旬、激戦区のカリフォルニア州オレンジ郡48区で民主党下院議員候補のボランティアに同行した。

2016年の大統領選でも中西部アイオワ州などで戸別訪問を取材した。その時は地図と訪問先のリストを持って一軒一軒回ったが、今回はスマートフォンのアプリを使っていた。

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アプリを使って戸別訪問する女性=米カリフォルニア州オレンジ郡で2018年
10月6日、長野宏美撮影

公園に集まったのは約40人。共和党の地盤だが、世論調査では共和党の現職と民主党の新人が互角だ。民主党候補がボランティアを激励し、「さあ出発」と思ったが、なかなか動かない。一斉にアプリにアクセスしたため、通信障害が起きたらしい。ボランティアを束ねる女性がドーナツやクッキーを配り、待つこと数十分。ようやく訪問が始まった。

私は5カ月の女児を背負った環境コンサルタントの女性(33)とテレビ編集者の男性(52)、ドイツ人男性(32)に付いていった。3人とも選挙区外から来ていた。彼らの住む地域は民主党が安泰なので、激戦区を応援しようと思ったという。

アプリを開くと、割り振られた地域の地図上に有権者登録をした人の家のマークが緑色で表示された。それを押すと住所や名前、支持政党が分かる。3人で手分けして回る。不在の家は黄色、訪問が無事終わった家は赤に変わるので、訪問先が重なることはない。訪ね終えると、英語が通じない場合は「言葉の壁」などという情報も入力する。

アプリのデータはカリフォルニア州の政治データ会社PDIから購入する。同社のポール・ミッチェル副社長(48)は「有権者登録の情報は公の情報なので、プライバシーに関する大きな問題は起きていない」と語る。

ボランティアの3人はアプリを見て、「次の家は共和党支持者だ」と心の準備をしてから呼び鈴を押すこともあった。私が印象的だったのは、「この家は星条旗が複数掲げてある。そういう時に一番身構える」という言葉だった。愛国的な人は熱狂的な共和党支持者の可能性が高いからだという。どんなにITが進んでも、経験則から目や耳で得た情報が有効なのだと感じた。(ロサンゼルス支局 2018年11月)

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ボランティアを激励する民主党新人のハーレイ・ルーダ候補(左)=米カリフォ
ルニア州オレンジ郡で2018年10月6日、長野撮影