バングラデシュ大使館 独立51周年式典を開催

日本との深い絆 次の半世紀も

バングラデシュ人民共和国大使館は3月28日、「独立51周年記念日およびナショナルデー」の記念式典を東京・千代田区のホテルニューオータニで開いた。同国は1971年3月に独立を果たし、今年は日本との外交関係樹立50周年にも当たる。今世紀に入り世界でもトップレベルの急成長を実現した同国との経済関係の深まりを反映し、式典には日本の政府、経済、教育機関などの関係者多数が参加した。シャハブッディン・アーメド駐日大使は「さらに多くの日本の企業がバングラデシュへ投資してほしい」と呼びかけた。【毎日アジアビジネス研究所
「独立51周年記念日およびナショナルデー」式典で、多数の出席者を前にスピーチするバングラデシュのシャハブッディン・アーメド駐日大使=東京都千代田区のホテル・ニューオータニで2022年3月28日

「国父」が初めて訪れたホテルで

ホテルニューオータニは、バングラデシュ独立の指導者で「国父」と呼ばれるボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン同国初代大統領(シェイク・ハシナ現首相の実父)が1973年に初来日した際、宿泊したホテルだという。式典は両国の国歌演奏で開会。最初に主賓となる本田太郎外務政務官が「日本政府を代表してバングラデシュ政府と国民の皆さんにお祝いを申し上げる。今後も両国の伝統的な友好関係を深めていきたい」と祝辞を述べた。

また、麻生太郎・日バングラデシュ議員友好連盟会長のメッセージを、同連盟事務局長の井林辰憲衆院議員が代読。麻生氏はメッセージで「今年は日本とバングラデシュの国交樹立から50年の特別な年。次の50年へ向けて、両国で築き上げてきた『包括的パートナーシップ』をさらに発展させていく努力を続けたい」と述べた。

独立後、初来日し当時の田中角栄首相(右)と会談する バングラデシュのボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン初代大統領=1973年10月19日、首相官邸で毎日新聞撮影

ケーキカットや記念写真撮影に続き、アーメド駐日大使があいさつ。バングラデシュの外交政策は、国父・ラーマンのビジョンに基づく「あらゆる人々との友好を、敵対することなしに」がモットーだと述べ、「国父・ラーマンはバングラデシュを承認したすべての友好国を訪れる計画を立て、初来日の日本で温かく歓迎された」と歴史を振り返った

南アジアで最も競争力ある国

式典でケーキをカットする本田太郎外務大臣政務官(奥)とシャハブッディン・アーメド駐日大使

アーメド大使は、「ハシナ現首相は父のレガシーを引き継ぎ、二国間関係をさらに強化すべくこれまで5回にわたって訪日してきた。(2014年の安倍・ハシナ首脳会談で確認された)包括的パートナーシップの下で両国関係は大きな進展を遂げ、現在300社以上の日系企業がバングラデシュに進出している」と、日本との深い絆を強調。「バングラデシュは最もリベラルで投資家にやさしい環境を財政的、非財政的なインセンティブと共に提供する、南アジアで最も競争力がある国だ。経済特区100カか所のうち10カ所が本格的にスタートしており、JICAによる日本人投資家専用の経済特区もある。より多くの日本人投資家がバングラデシュに投資されることをお勧めしたい」と呼びかけた。

 

駐日バングラデシュ大使メッセージ

独立51周年に寄せて、バングラデシュのシャハブッディン・アーメド駐日大使は毎日アジアビジネス研究所に、以下のメッセージを寄せた。

「黄金のベンガル」夢を実現した半世紀
日本は真の友人 多面的な関係強化、次の50年も

シャハブッディン・アーメド駐日大使夫妻

バングラデシュは1971年の独立以来、51年間の長い道のりを歩んできました。バングラデシュの不屈の人々は、「国父」ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンの強力なリーダーシップの下で独立を達成しました。国父の夢である「Shonar Bangla」、つまり、飢餓、非識字、搾取、貧困のない「黄金のベンガル」の国の再建を開始しました。彼の取り組みは現在、実の娘であるシェイク・ハシナ現首相に、その夢を実現し、さらにそれを超えるために引き継がれています。2026年に後発開発途上国(LDC)ステータスを卒業した後、2030年までに持続可能な開発目標(SDGs)を達成し、31年までの高中所得国、41年までの先進国入りの目標が実現すると確信しています。

日本は独立当初から開発への道のりにおいてバングラデシュの真の友人でした。本年(2022年)2月10日、両国は共同で外交関係樹立50周年を祝いました。過去50年間、バングラデシュは経済協力、OAD支援、二国間貿易、投資、教育、人的資源などのさまざまな分野で日本から継続的な支援を受けてきました。ハシナ首相は、「私たちの過去50年間の協力は、今後50年間のインスピレーションであり続けるだろう」と述べています。

私たちは今後の関係のさらなる進展と発展を期待しています。駐日バングラデシュ大使として私は、多面的な二国間関係をさらに強化することが将来のビジョンであることを改めて表明したいと思います。私の目標は、経済発展のためのODA支援の維持と強化、二国間貿易の量の増加、バングラデシュへの日本の投資の拡大、バングラデシュからの学生・研究者の増加、バングラデシュ人材の増加、文化交流の強化、そして国家間の人と人との接触などです。私は自身のチームに、既存の分野に加えて、両国の共通の利益のために新たな道を模索することを強く求めています。たとえば、バングラデシュの雇用機会を増やし、日本のビジネスと投資の見通しを高める適切な技術の移転に協力するなどです。

太陽が昇る地である日本は、その揺るぎない友情で、バングラデシュの人々の間に非常に人気があります。この相互信頼と共通のビジョンの強固な基盤に基づいて、両国の人々のより大きな利益のために、希望と願望を持って未来に目を向けましょう。
Joi Bangla!
Long live Bangladesh-Japan Friendship!